沖縄の離島・伊江島へ移住×キッチンカーの移動カフェの「島ぐらし」とは
「人気の沖縄に移住してみたい」
「でも、どんな暮らしになるのか不安だなぁ」
そんな方のためにすでに移住して沖縄の離島 伊江島(いえじま)で島ぐらしをする先輩移住者にインタビューをしました。
ご紹介するのは、オリジナルのキッチンカーで移動カフェを営む小助川直己(こすけがわ なおみ)さんです。
その1・伊江島に移住したきっかけは
Q:はじめまして、今日はよろしくお願いいたします。それではまず、自己紹介をお願いします。
A:小助川直己です。伊江島に移住して3年目です。
Q:ご家族がいらっしゃれば紹介いただけますか?
A:家族は中学1年生になる娘と、犬一匹、猫2匹、そして庭で山羊の親子を養っています。
Q:なかなかにぎやかですね。小助川さんは伊江島に移住して3年目になるということですが、そもそも移住を検討することになったきっかけを教えてもらえますか?
A:生まれ育った北海道から沖縄に暮らし始めて15年目になりますが、伊江島に来る前は伊是名島で、いまと同じようにキッチンカーで移動カフェを営んでいました。とても楽しくてこの仕事が自分にあっていると思い、こんなに楽しいのならもっと人の多い離島でキッチンカーをやりたいと思ったのがきっかけです。
Q:そうだったんですね。人口が多い離島は他にもたくさんありますが、どうして伊江島だったのでしょうか?
A:伊是名島からはいつも伊江島の島影が見えていたので、いつかあの島に行ってみたいと思っていたんです。伊是名村で暮らしていた時から、民泊を最初に始めた島だといった情報は聞いていました。
Q:移住検討中はどのように情報収集されましたか?
A:最初に伊江島を訪ねたのはいまから3年前の2月でした。下見だけのつもりでしたが、来てすぐに伊江島に住もうと決めました。そこから半年くらいかけて住む家を探すつもりでしたが、まさかの2回目の来島で偶然家が決まり、3月末に引っ越してきました。
Q:そうだったんですね。家探しは離島への移住で避けて通れないポイントですが、偶然すぐ見つかったとのこと、どのように見つけたのでしょうか? もう少し詳しく教えていただけますか?
A: 2回目に伊江島に来た時、たまたま1年前に伊是名島から伊江島に引っ越した知り合いに会ったんですね。そこからわらしべ長者のように芋づる式に人が繋がっていったんです。
初めの家も人づてですぐに見つかりましたが、そこから移った今の家も探し始めてたったの半月で、やはり人づてで奇跡のように見つかりました。やっぱり人の繋がりが大事ですね。
Q:なるほどです。積極的にいろんな人に会っていったことが良い結果に繋がったんですね。
ところで移住するとなるといろいろ不安なこともあると思うのですが、ご家族は移住に前向きでしたか?
A:娘は最初、転校したくないと反対していました。ですが、伊江島に移住する理由を説明したら納得してくれました。
その2・島の印象は
Q:移住前に下見に来たときの印象はいかがでしたか?
A:思っていたよりも都会的でびっくりしました。コンビニもありますしね。
Q:引っ越しはスムーズでしたか?
A:引っ越しはわりと慣れているほうなので、結局2回の往復で引っ越し作業は完了しました。1回目は2tトラックに荷物を積み伊江島へ渡りました。2回目は商売で使っているキッチンカーに残りの家財道具、自家用車に動物たち(犬・鶏・やぎ)を乗せ、車2台での移動となりました。
Q:今は日々どんなふうに過ごしていらっしゃいますか?
A:仕事のある日は、太陽が昇る前の朝5時30分に起きて犬たちを散歩させます。夏は太陽が出たらすぐ暑くなるので、太陽がまだ出ていない早朝は風も涼しく、空気も澄んでいて気持ちいいです。早起きできるように夜も早く眠るので、健康的な生活を送っています。
そのかわり休みの日は、沖縄本島に出る用事などがなければ自然に目が覚めるまで寝ています。
その3・島のいいところ
Q:伊江島生活で気に入っているところや、移住を考えている方々に伝えたい伊江島の良いところがあればぜひ教えて下さい。
A:離島でありながら離島の不便さがないですね。暮らしの中でそれを感じたことがありません。ですが、人も良く、自然も豊かという離島の良さが残っていると思います。近所付き合いの蜜具合も適度でちょうどいいです。空気も綺麗ですし、活気もある島です。
Q:伊江島で暮らす上でのコツがあれば教えて下さい。
A、そうですね、まずは人付き合いについてですが、私はいままでわりと人に頼ることもなく、すべて自分でやるタイプだったんですね。でも伊江島では、困ったことを口に出せば誰かが助けてくれるんです。
そしてそれを申し訳ないと思わず、ありがたいと思うようになりました。
いままでなぜそんなに一人で頑張ろうとしていたんだろう、人に助けてもらうことも時には必要だ、と島の皆さんのおかげで気付くことができました。
次に島の生活環境についてですが、島には診療所もあるのでたいていの病気は診てもらえます。
ですが、救急で沖縄本島の病院まで行かないといけない事態が発生したら大変だろうとは思います。
買い物に関しては、食料品や生活雑貨は農協が経営するスーパー、個人商店、コンビニもあるので日常生活には困りません。
島で買い求められないものは、日帰りで沖縄本島に買い出しに行くこともありますが、アマゾンで購入することも多いですね。
その4・これからの島の暮らしは
Q:ありがとうございました、よくわかりました。それではこれからの目標や、やりたいことなどがあれば教えて下さい。
A:これまでずっとやりたいように過ごしてきて、それがいまの生活に繋がっていると思います。これからも自分が楽しいと感じられることをやっていたいです。
そのためには、そういう環境にしっかりと身を置いて頑張ることも大事だと思っています。
朝いつも仕事に出かける時に、犬や猫に「あなたたちとこの暮らしを維持するために頑張ってくるよ!」と声をかけています。これからもこのお店を続けていきたいです。
Q:伊江島への移住を検討されている方に伝えたいことはありますか?
A:沖縄の離島というと、のんびりしているイメージや、もしかしたら殺風景なイメージを持っていらっしゃる方もいるかもしれません。ですが、伊江島は時間の流れもきっちりしているし、コンビニもあり、人の流れもあり、活気のある村なので、良い意味で離島らしくないと言えるかもしれませんね。
Q:では、最後に伊江島を一言で表すとどうなりますか?
A:いろんなバランスが取れていて、住みやすい、暮らしやすい離島です。
今日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。アイデアが詰まったキッチンカーのディスプレイや、可愛いポップなどを見ているだけで楽しくなりました。
ぜひこれからも島の皆さんに美味しい食事やドリンク、そして小助川さんの元気と笑顔を届けてください。応援しています!
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