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2019年度に移住した、ぼく中村慎吾の「村踊」体験記

沖縄の離島「伊江島」には、国指定の「重要無形民俗文化財」となる村踊があります。
踊りは二才踊り(にせうどぅい)と言われ、伊江島独特の芸能です。


「揃った踊りがカッコいい」

踊り方の特徴は、次の3種類。

1・伊江島で創作された踊り
2・沖縄の島外から伝わった踊り
3・本土の影響を受けた踊り

そしてこの村踊りは、昭和55年度から毎年島の8つの地域が輪番制(りんばんせい)で村民に披露することで保存伝承し、後世に受け継がれているんです。

「こんな風に髪をセットするんだ」

今年、僕の住んでいる地域の「川平区(かわひらく)」が順番だった民俗芸能発表会で、組踊の役者と舞踊の踊り手として参加させてもらいました。

「写真の左側がぼく」
「組踊の一幕で役者デビュー」

役者・踊り手の中には、
伊江島にUターンし、小学生以来に久しぶりに踊る出身者や、
仕事や結婚を機に島外から移住して、
伊江島の踊りに初めて触れる人も多くいました。

主に、この踊りを発表する機会は、9月・10月・11月の3回あります。

6月から週3日のペースで、夜の公民館に集まっての練習は、
発表会が迫る9月になると、平日はほぼ毎晩になり、仕事が忙しい方や
小さい子どもがいる方にはなかなか大変な日々でした(^_^;)


「出羽(いじっぱ)の練習の様子」

なので、踊り手の依頼があっても辞退する人も少なくなく、
踊り手の確保と若い世代への継承がどの区でも課題になっています。

しかし、これまで交流の機会があまりなかった地域の方たちと約半年間
ほぼ毎日顔を合わせ、まるで部活のような時間を一緒に過ごす中で
仲が深まりましたし、他の地区の方たちとも「川平区の〇〇を踊ってるんだ!?すっかり島人(しまんちゅ)だね」といった感じで、認知してもらえる機会や会話も広がりました。


「たくさん練習したから、本番は大丈夫なはず!」

世代や出身を超えた人とのつながりができたことは、貴重な経験と財産になったと思います!


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